
今回は「第3の生理用品」と呼ばれる月経カップについて、実際に2年以上使い続けている私がリアルな感想とともに紹介していきます。月経カップに出会ってから私の生活は一変しました。
この記事は以下の方にお勧めです。
- 現在使っている生理用品に不満がある方
- 知っているけど購入まで踏み出せない方
- 生理や女性の身体への理解を深めたい男性
ここ数年で日本国内でも様々な生理用品が浸透してきました。
その中でも着実にユーザー数を増やしてきたのが今回紹介する月経カップ。
シリコン製のカップを膣内に装着して経血を溜め、洗い流して再利用できる設計になっています。


なんとなくは聞いたことはあるけど、実際どうなんだろう?
デリケートな部分に未知の異物を入れるのはちょっと抵抗ある…
けど気になる…
と、挑戦するにも慎重になってしまいますよね。
私自身も購入に至るまでは1年以上悩みました。
生理中は気分や体調が不安定になるので、できるだけ余計なストレスや手間は避けようと思い、意を決して使い始めたところQOLが爆上がりしました。
もし今、悩んでいた過去の自分に会えるとしたら

御託は要らん!
今すぐ買え!
と言って即座にAmazonでポチらせるでしょう。
生理中のアレがゼロに?
◆蒸れない・痒くない・かぶれない
経血が体外に出ない為、衛生的で肌に優しい。
◆においが気にならない
生理のにおいは経血が空気に触れること×蒸れによって発生する。
(あの血生臭いにおいとおさらばできるのはまじでデカイ)
◆あの塊の出るドロっと感がゼロに
漏れないかな?と不安になることもなく、生理中であることを忘れてしまうほど。
お財布・環境に優しい
◆繰り返し使えて経済的
日本で購入できる月経カップの相場は3,000円〜6,000円。
紙ナプキンやタンポンよりは値段がかかりますが、初期投資として1つ買えば10年間は生理用品を買わずに済みます。(色素沈着などの理由で買い替えることもある)
10年間にナプキンやタンポンにかかる費用は約15万円と言われているので、結果的にえぐい節約になります。
◆エコフレンドリー
海洋プラスチックゴミの第5位にランクインする使い捨て生理用品(紙ナプキン・タンポン)は海水汚染に深刻な影響を与えています。
例えば、
- 海に捨てられる
- 燃やされる
- 埋め立てられる
生理用品のプラスチックゴミを削減できれば地球の生態系や環境保全に大きな影響を与えるでしょう。
何回も繰り返し使えてゴミが出ない月経カップは、環境問題への意識の高い国でのシェア率が高い印象があります。
サステナビリティ(持続可能性)やエコフレンドリー(環境・生態系に優しい)が注目されている今、月経カップを使うことで脱・消耗品をし、思い切って新常識に挑戦するのはいかがでしょうか?
とにかく楽・自由

月経カップのメリットを挙げ始めると、正直キリがないです。
その中でも私が特に感動していることは、
◆手荷物激減
お泊まりや旅行の荷物もカップ1つ持っていればok。
生理中であれば、手荷物激減と言うより体内に装着しているのでもはや手荷物無しになります。
外出先でナプキンの残数で不安になったり、近くにコンビニや薬局が無くて絶望することもなくなりました。
◆経血を目視できる
ナプキンやタンポンが経血の吸収するのに対して、月経カップは経血を受け止めるため、量や色、状態をチェックして体調管理ができます。
チェックすることで自分の経血量のスケジュールが把握できれば、交換するタイミングもわかるようになります。
ちなみに私の使うDivaCupには量の分かるメモリがあって便利です。
自分の身体をよく知ることは大切なことですね。
【月経カップ】ディーバカップ(DivaCup)世界シェアNo.1の月経カップ 初めてでも使いやすい コットンポーチ付き (モデル1(サイズ1))
2020年9月8日よりAmazonで購入できるようになりました!
◆交換頻度の激減
ナプキンを使用していた頃のようにトイレに行くたびに交換しなくなりました。
おかげで生理中であることを忘れてしまうほどです。
さらに、一晩中つけていてもOKなのでシーツを気にせず安心して眠れます。
月経カップは最長8時間〜12時間つけることが可能ですが、量の多い日・人は自分のタイミングで交換するのがベストです。
何より血の付いたナプキンをまた履かなくて良いのが最高!
◆行動が制限されない
生理中でも海・プール・温泉・激しい運動も何でもバッチこい。
(温泉でタンポンの紐がタラーンとしないのも地味にかなり嬉しい…!)
パンツがゴワつかないのでタイトなパンツも履けて思い切りお洒落を楽しめます。
身体に悪くないの?
まず結論から言うと、他の生理用品と同様に
①手指を清潔にする
②指定された使用時間を守る
③取扱説明書に従い
正しい知識を持って使用する
上記を守れば安全です。
ところで、皆さんはTSS(トキシックショック症候群)をご存知でしょうか?
TSS(トキシックショック症候群)
細菌感染による敗血症で体内の黄色ブドウ球菌が作り出す毒素が繁殖・蓄積することで起こる急性疾患。傷口や粘膜から発症する為、男女問わず起こり得るが、ほとんどの症例がタンポンの使用によって発症している。
タンポンの長時間使用によって発症するTSS(トキシックショック症候群)は死亡例や脚切断などの事例が稀にあることが世界中で大きく報じられているにも関わらず、日本ではあまり認知されていないのが現実です。
タンポンの合成繊維は経血の吸収性を促進させると同時に、黄色ブドウ球菌が繁殖しやすい環境を生み出してしまいます。
また、タンポンの合成繊維は経血以外の身体に必要な成分も過剰に吸収してしまうので、膣内の自浄作用の低下や抜く時の痛みを起こします。
一方で、我らの月経カップは医療用シリコンや医療用グレードエラストマー(TPE)という身体に優しい素材でできている為、膣内を清潔に保つことが可能です。
以上のことから、月経カップはタンポンより圧倒的に安全と言われています。
安く売られている無名の月経カップは、着色料がついている・カップの開きが悪いなど粗悪品が多いそうなので、安全性を考慮してISO認可が下りているメーカーからの正規ルートでの購入をしましょう。
交換時の血は仕方ない

交換時に手は汚れる?
指で着脱するので汚れます。
しかし、指に血が付着してもトイレットペーパーで血を拭いて手を洗えば問題なしです。
交換時のために水やウェットティッシュ、ビニール手袋を携帯している人もいるそうです。
そこまで用意してでも月経カップを使う人が大勢いると言うことは、よっぽど月経カップが快適であることの証明ですね。
ちなみに私はもうコツを掴み、ダイレクトに指を使わずともトイレットペーパーを使って着脱できるので、今では汚れることはないです。
トライ&エラー!コツを掴めば最強
正直、初日からマスターするのは難しいと思います。
しかしタンポンと同様に回数を重ねて、正しい位置にセットするコツさえ掴めば全て解決します。
お風呂場で着脱すれば、血祭りや●人現場になってもシャワーでサッと流せるのでお勧めです。
漏れ予防で初めのうちはナプキンとの併用をお勧めします。
体内の正しい位置でカップがカポッと開く感覚を掴めればイージーモードです。
使ってはみたけど…?
使ってすぐに“向き不向き” “合う合わない”を決めないで、めげずにしばらく使ってみることをお勧めします。
私には使いこなせなかった…と星1つのレビューを残してゴミ箱に捨ててしまうなんてもったいないです。
私も最初は

こんなん股に入れるなんて絶対無理ィィィゥェェ〜〜
と思って

世の月経カッパー女性達、どんだけ強靭な股間持ってんの?!
と阿鼻叫喚していましたが、問題は股間ではなくテクニックでした。
一度コツをつかんでしまえば控えめに言って人生が変わります。
私は月経カップのパイオニアで世界シェアNo.1のDivaCupのモデル1をずっと愛用しています。
コツ・サイズ・リアルな使用感についてはこちら↓
日本語の説明書が入っているので安心ですね。
私の身長は167cmですが、私よりも小柄な150cmくらいの友人も同じサイズを使用していました。
女性の3つのライフステージに合わせてサイズが展開されています。
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初めて使用する方には、日本人の身体に合わせて作られた国産のROSE CUPがおすすめです。
ROSE CUP 日本人女性の為に作られた日本製月経カップ ローズカップ クリア
さいごに

この記事が、これまであと一歩踏み出せなかった方がチャレンジをするきっかけになれば幸いです。
生理にコントロールされる生活から、生理をコントロールする生活へ。
きっと、生理に対する今までの常識がひっくり返るはずです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。