
こんにちは!以前はビザ申請方法について触れましたが、今回は個人情報登録や住民登録で必要になると言われる戸籍謄本のアポスティーユ認証について説明します!
アポスティーユ認証…
一見難しそうで、ずっと下調べを後回しにしてしまっていました
が…
いざ蓋を開けてみたらめちゃくちゃ手続きが簡単で拍子抜けしました。笑
ざっくりまとめると

①戸籍謄本
②戸籍謄本のアポスティーユ認証
③戸籍謄本の翻訳文
この3つが揃って初めてオランダで有効な文書となります。
ではでは順に見ていきましょう!!
アポスティーユ(apostille)って?
日本で作成された公文書に対して日本外務省が、

この書類は本物です。
日本の公文書に間違いありません。
と英文で証明するもので、海外での各種手続きで要求された場合に必要となります。
このアポスティーユ認証によって書類(公文書)の信用度が上がり、書類の受理もスムーズにいくようになります。
オランダワーホリビザ申請においては必須書類ではないですが、滞在許可申請や住民登録をする際にアポスティーユ認証付きの戸籍謄本を求められることが多いそうなので、用意しておくことが勧められています。
戸籍謄本取得
本籍のある市区町村役場で戸籍謄本を取得します。
戸籍謄本とは、生まれてから亡くなるまでの身分関係が記載されている公文書です。
手数料は1通450円。
発行にかかる時間・日数は地域によって異なるようです。
アポスティーユ認証取得
申請方法
日本の外務省で申請をします。
窓口申請と郵送申請が選べますが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため2020年10月現在は郵送での申請が勧められています。
なお、申請手数料はどちらの方法でも無料です。
※海外からの申請・郵送請求は受け付けていないので、日本にいる代理人(親族・知人・行政書士)に請求してもらう必要があります。(送付先も日本国内に限る)
窓口申請
受付窓口は東京と大阪の2箇所があります。
(土日祝休み。昼休み有。)
◎東京
〒100-8919
東京都千代田区霞が関2-2-1
外務省南庁舎1階
外務省 領事局領事サービスセンター 証明班
電話:03−3580−3311(代表)
※2020年10月1日現在、窓口での申請を一時停止中(郵送のみ対応)
◎大阪
〒540−0008
大阪府大阪市中央区大手前4−1−76
大阪合同庁舎 第4号舘4階
外務省 大阪分室証明班
電話:06−6941−4700
◆窓口申請→窓口受取の場合
即日交付不可なので翌日以降の交付となりますが、最短2日で取得できるので急ぎの方におすすめです。
※申請時に渡される受領票を受取日に持っていくのを忘れないように!
◆窓口申請→郵送受取の場合
申請から3〜5日で取得できます。
郵送費は掛かりますが、受け取り時の交通費は掛からないのでコスパ良し☆
郵送申請
申請から10日〜2週間で取得できます。
時間がかかるので遠方の方や急ぎでない方におすすめです。
速達にすれば数日早く取得できます。
必要書類
◆戸籍謄本の原本
>発行日より3ヶ月以内であること。
>発行機関が記載してあること。
>公印が押されていること。
>ホチキス留めされている書類はホチキスを外さないこと。
>加筆を行わないこと。
◆申請書
申請窓口にも用意してありますが、こちらからダウンロードが可能です。
【記入例】

確認したら更新します。
◆身分証明書
公的機関が発行する顔写真付きの身分証明書。
(運転免許証・住基カード・パスポート・在留カードのいずれか1つ)
※郵送請求する場合は身分証明は不要。
◆委任状(代理人申請の場合のみ)
こちらからダウンロード可能です。
◆レターパックなどの返送用封筒(郵送受け取りの場合)
>返送先の記入・切手貼り付けが必要。
>レターパック・簡易書留・書留・速達も可能。
>外務省構内では封筒や切手類の販売はしていないので事前に準備しておくこと。
戸籍謄本の翻訳文取得
アポスティーユ認証は英文で記載されますが、戸籍謄本の本文は日本語なので英語or蘭語に翻訳する必要があります。
翻訳には
①在蘭日本大使館→オランダ外務省
②宣誓(オランダ公認)翻訳者に個別依頼
と、2通りの方法があります。
在蘭日本大使館→オランダ外務省
◆在蘭日本大使館
所定の申請書類を記入の上、アポスティーユ認証付き戸籍謄本の翻訳申請をします。
在蘭日本大使館
住所:Tobias Asserlaan 5, 2517 KC, The Hague, The Netherlands
電話:+31 (0)70 346 9544
窓口メール:consul@hg.mofa.go.jp
手数料は9〜34ユーロ。
発給まで3日〜1週間かかると言われています。
事前にメールか電話で確認してから行くと良いでしょう。
◆オランダ外務省
在蘭日本大使館で翻訳文をもらう場合、オランダ外務省で認証(legalisation)してもらう必要があります。
手数料は10ユーロ。
オランダ外務省
住所:Rijnstraat 8, 2515 XP Den Haag, Netherlands
認証受付時間:9:00-12:30
11:30までに申請すれば当日受取可。
電話:+31 247 247 247
\こちらも事前の確認電話をお勧めします!/

到着してから
「今日は受付してない」
とか言われたら暴れだす
宣誓翻訳者に依頼
こちらは、オランダ法廷に登録されている宣誓翻訳者(翻訳者リストはこちら)に個別で依頼して翻訳してもらう方法です。
翻訳者リストは蘭語表記ですが、ブラウザをGoogle Chromeで開いて、

「蘭語→日本語翻訳」にすれば問題無し!
検索項目をチェックして、

やぱんす。かわいい。
右下の『探す』を押せば…

翻訳者のリストが出てくるので、そこ記載された連絡先に依頼すればOK!
※宣誓翻訳者に依頼する場合、オランダ外務省での認証(legalisation)は不要。
メリット | デメリット | |
大使館 ↓ 外務省 | 日本の公的機関の安心感 | 日本大使館・外務省に行く必要がある |
宣誓翻訳者 | ・日本にいても準備ができる ・日本大使館・外務省に行かずに済む | ・料金や納期は翻訳者個人によって異なる ・個別で交渉が必要 |

好きな方を選びましょ
さいごに
ね!思ったより簡単!!
ワーホリ開始までまだまだ時間もありそうですし、ゆっくり余裕を持って準備しましょう!
私はせっかくなので大使館→外務省のルートで翻訳文の依頼をする予定ですが、
- 予算に余裕のある方
- 現地に到着したらすぐ行動したい方
は事前に翻訳者さんに依頼すると楽ですね!
いずれ実際の書類や申請所の写真などと一緒に記事を更新する予定なので、是非今後も参考にしていただければと思います!
ではでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
☆この記事は、在日オランダ大使館HP、外務省HP、はじめてのアポスティーユさんを参考に執筆しました。
☆当記事に誤った認識や情報があった場合、ご指摘いただければ幸いです。