
今回は、カナダの乾燥「フケ」がテーマです。
カナダで暮らしていると、
- 櫛が通らない
- 髪の毛がゴワゴワで絡まる
- 毛先が痛む
- 抜け毛が増えた
- フケがすごい
- とにかく痒い!!
と問題を抱えている日本人は大勢いると思います。
私もその一人でした。
それに黒髪だと尚更フケが目立つので嫌になっちゃいますよね。
- なぜカナダに来るとフケが出るの?
- 髪を洗うときの注意点は?
- どれを試しても良くならない場合は?
こういった疑問に対し、カナダの水質の特徴や、私の体験(奮闘)を元に見いだした解決方法を徹底解説していきます。
(ちなみにフケは英語でDandruffと言います)
おはなの髪の毛info(当時)
性別:女性(毛染め・パーマ歴有り)
年齢:21歳
肌質:乾燥・敏感肌
髪型:黒髪ミディアム
髪質:毛量やや多め
コシ有りクセ無しのド直毛
なぜカナダに来るとフケが出るの?

硬水×乾燥が原因
ズバリ、カナダに来てフケが出る原因は硬水×乾燥です。
料理・入浴・洗濯など、衣食住には必要不可欠な水ですが、国や地域によって水質が異なるのはご存知でしょうか?
簡単に言うと、ミネラル含有量が多いのが硬水、少ないのが軟水です。
日本は軟水が、カナダは硬水が主流となっています。
硬水を使うと、
- シャンプーや石鹸カスが頭皮や髪に残りやすく流れにくい
- ミネラルが頭皮や髪に残りギシギシゴワゴワになる
- 泡立ちが悪い為、より多くのシャンプーを使ってしまう
- 泡立ちが悪い為、より強く洗ってしまう
など、髪や頭皮の残留物(石鹸カス・硬水のミネラルやカルキ)や洗い方の変化が頭皮の荒れや乾燥を引き起こします。
その結果、乾燥フケ以外にも、強い刺激や菌の繁殖による炎症で脂性フケを引き起こしてしまうことも。
硬水により全身乾燥マンになる
トロントでの生活がスタートして数週間で乾燥による猛烈な全身の痒みと頭のフケに悩まされました。
あまりにも痒いので掻いてしまうのですが、そうすると余計にフケが増えてしまいます。
最初は空気の乾燥が原因だと思い、頭皮用のオイルやヘアパックなどを購入するも、完全に改善することはなく、、
ホストファミリーや日本人のクラスメイトも過去にフケや痒みに悩んでいたましたが、head&shouldersのシャンプーを使い始めたら万事解決したとのことでした。

正直なところ、私には効果が今ひとつでしたが、周りの日本人は全員これで治っていたので皆さんもトライしてみる価値はあると思います。
Head & Shoulders Classic Clean Dandruff Shampoo, 23.7 Oz by Head & Shoulders
その後も様々なヘアケア商品を試して徐々に改善していきましたが、シャンプーの種類よりもカナダの水質を理解した上で、正しく髪を洗うことが重要だと気付きました。
髪を洗うときの注意点は?
髪は毎日洗わない
まずは、乾燥を防ぐためにも髪は毎日洗わないこと。
…ギョッとしますよね。
初めのうちは毎日洗わないと気持ち悪いです。が、慣れます。笑
フケが出ていることに気が付いた時は相当落ち込みました。
ちゃんと洗えていないものだと思い、さらに入念に洗うとフケも痒みも乾燥も全て悪化していきました。
つまり、「痒いから頻繁に洗う」はむしろ悪循環です。
意を決して1日置きの洗髪を続けると、痒みもフケもだいぶ和らぎました。(最初の数日間は我慢の日々でした)
そして驚いたことに、毎日洗わないことで懸念していた頭皮の臭いやベタベタ感はカナダの空気が乾燥しているせいか全く気になりませんでした。
カナダでは「髪は2、3日に1回しか洗わない」という人が結構います。
それにはちゃんと理由があって、
- 毎日洗うと必要な油分まで奪われてしまう
- ドライヤー・アイロンの回数が増えて髪が痛む
- 単純に日本人と比べて
ズボラだから神経質すぎない(…だと私は思う)
からだそうです。
私はそれまで「毎日洗わないと不潔」と思い込んでいましたが、考え方を改め自分の体質に合わせて手入れをすることの大切さを学びました。
超しっかり洗い流す
フケに悩んでいる人の大半は「何を頭皮に塗布すれば治るか?」を真っ先に考えると思いますが、実はその真逆の、「いかに頭皮から余計な物質を減らせるか」が鍵になります。
①シャンプー前の予洗い
…この予洗いをしっかりするだけで、シャンプー無しで7、8割りの汚れが落ちます。
必要な皮脂まで溶けて洗い落とされてしまわないよう、ぬるま湯で洗う。
※皮脂には髪や頭皮を乾燥や紫外線、細菌の感染などの外部刺激から皮膚を守ってくれる役割がある
②シャンプー後のすすぎ
…シャンプーの2、3倍は時間をかけて余分なものを全て洗い流す。
シャンプーの目的は洗浄。
優しく丁寧に頭皮・髪・毛穴の汚れを全て洗い流しましょう。
※トリートメントは絶対頭皮につけないように気をつける。
自然乾燥は絶対NG
①まずは優しく地肌をタオルドライ
※風呂上りは頭にタオルを巻いてしばらくまったりしがちですが、これはNG行動(フケ促進行動)です。
濡れた頭皮を放置することは、頭皮に残った水分が雑菌を繁殖させることに直結します。
肌荒れ一直線です。
②その後はヘアドライヤーでしっかり乾かす
このときのポイントは毛先は後、とにかく頭皮を乾かせです。
風呂上りにしっかりタオルドライをして濡れたままの時間を無くしてからは、痒みもフケも無くなりました!
どれを試しても良くならない場合は?
湯シャンをしてみる
これは乾燥肌の私にぴったりでした。シャンプーを使わずお湯だけで洗髪する方法です。
〈ポイント〉
①事前に念入りなブラッシング
ホコリ・汚れ・皮脂を落とす(重要)
髪の毛の絡まりを解いて洗やすく
②ぬるま湯で丁寧に地肌を洗う
頭皮全体をマッサージするように揉み洗い(5〜10分ほど)
湯シャンが向いている人
・アトピーや乾燥肌の人
→元々乾燥肌の人は皮脂が少ないからシャンプー無しでも洗い流せる
・ワックス・スプレーを使わない人
・脂性フケに悩む人
→皮脂の過剰分泌を防ぐことができる
急に脱シャンプーをせずに徐々にシャンプーを減らして慣れていくと始めやすいです。
また、完全に脱シャンプーをせずとも、普段よりシャンプーの使う量を減らしてその分お湯で丁寧に洗う時間を増やすだけでもかなりの変化が出ると思います。
カナダの貸部屋のほとんどは光熱費が家賃に含まれているので、水道代は気にせずにじっくり時間をかけて洗えます☆笑
シャワーヘッド交換・医者に見てもらう(最終手段)
それでも良くならない場合は硬水の硬度を下げるシャワーヘッドにカートリッジを取り付けるか、医者に行って適切な薬や薬用シャンプーを処方してもらうのがベストだと思います。
最後はプロに任せるのが一番でしょう!!
まとめ
- フケの原因は硬水×乾燥
- 毎日洗わない・超しっかり洗い流す・自然乾燥NG
- 湯シャンorプロに任せる
↓自分のフケタイプと主な原因を把握するのに参考にしてください。
フケタイプ | 原因 | 色・特徴 |
乾燥フケ | 乾燥 | 白色・カサカサ |
脂性フケ | 皮脂過剰 | 黄色・ネトネト |
私は乾燥フケも脂性フケも出て一時期大変なことになりましたが、今回紹介した方法で健康な頭皮を取り戻すことができました。
同じように悩みを抱える人の力になれたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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